全国日蓮宗青年会会長 光岡 潮慶
青少年担当委員長 加藤 恵誠

平成20年6月10(火)
於 宗務院 大森東急インホテル
日蓮宗青少年教化ネットワーク(NSN)総会・研修会

第1日目

講題 「社会における平成版寺子屋の必要性」
講師  森下 一先生

日本は昔から地域で子供達を育て、大切にするという習慣があった。特に江戸時代の「寺子屋」は一人前の大人になってもらいたいという希望をもって地域ぐるみで協力していた。しかし、現在は自由、個人主義が進み子供達には、昔から伝わる「生き方 文化」等の大切なものが継承されていない。このことが昨今の凶悪犯罪の原因にもつながっている。

さらに学校での教育は知識のおしつけ 成果主義にはしり、子供らしい感情を持たない者が増え、インターネット、携帯メールだけのコミュニケーションを満足としている者も少なくない。我々は今こそ「子は宝である」という精神で傷ついている子供達に手を差し伸べていかなくてはならない。特に仏様の教えを説く僧侶に活躍してもらう役割は重要である。

具体的には『ひとづくり』。その為には、待っているのではなくまず自ら行動に移すこと。そして慈悲の心をそそぎ本気で接すること。その結果、自然に良き人と出会い自分も成長する事が出来る。時には反省することもあるが決して諦めないことが肝要である。という内容であった。

第2日目

<個別相談>

田端 義宏会長が40年続けられている「海辺のつどい」の経験から

・ お寺で開催される意義
・ 案内状 タイムスケジュールの作成
・ スタッフの育成
・ 注意事項(怪我 保険)等

の説明があり、各地域での方法はさまざまであるが地域性を生かしてがんばって欲しいと激励の言葉を述べられた。

<最後に>

楠山 泰道副会長より

これからの社会に対し、宗門運動の実践活動にNSNのネットワークはとても重要で必要不可欠である。

① 我々はもっと社会を真剣に分析し、今社会が我々伝統宗門に何を望んでいるのか?というニーズに的確に答える。その為にも、信徒ばかりではなく人とのコミュニケーションを積極的にとる。
② 仏教の本質である我慢と反省することを常に考え、継続して社会の浄化「立正安国」を今こそ実現する。

との言葉を述べられ閉会した。