8月9日は長崎県に原子爆弾が投下された日です。本年は8月2日に長崎日青会様25名と共に全国より15名、総勢40名にて「長崎原爆殉難者慰霊行脚」を行いました。
この行脚は長崎日青会様が長年に渡って毎年行われている慰霊行事です。本年は長崎市本蓮寺様から爆心地を通り、平和公園までの道のりを唱題行脚しました。本蓮寺様では、原爆による全山焼失から復興までの過程を、途中一読させていただいた妙光寺別院様では、今なお収集しきれていない遺骨が埋まっている上で生活している現状をお話しいただきました。今ある平和とは、犠牲となった方々があってのこと、まずはそこに感謝をして慰霊を行なってほしい、とのお言葉を頂戴しました。
私たち青年僧は戦争を知りません。体験談として目や耳にするくらいではないでしょうか。ですが、実際に現地を訪れることで感じるものがあります。これからも慰霊により、感謝と供養を届けたいと思います。引き続き、皆様のご参加をお願い申し上げます。
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去る、8月2日(木)。
『長崎原爆殉難者慰霊行脚』を行いました。
当日は当会会員のみならず、全国日蓮宗青年会より清水孝彦副会長、田中直秀立正平和運動担当委員長はじめ15名の各聖、当会OBである4名の先輩各聖が8月のお忙しい中にご参加・お力添えくださり、総勢40名の大僧侶団で唱題行脚をさせていただきました。
この行脚は先輩上人より連綿と受け継がれてきた慰霊行事であり、今川浄慎会長の殉難者への供養が滞らぬよう、また先輩の意志を汚さぬようにという強い思いから周到に準備が進められて参りました。
本年は、長崎原爆に関係する「本蓮寺様(長崎市筑後町)」と「妙光寺別院様(長崎市浜口町)」の2ヵ寺にてご回向をさせていただき、それぞれご住職さまよりお言葉を頂戴いたしました。
本蓮寺様では、全山焼失という大被害から僧俗一丸となって伽藍の再建、お寺の復興を果たされたお話を。
妙光寺別院様では、私たちが生活をし、建物が建っている下には無数の回収されることが叶わなかった遺骨が埋まっていること。そして、多くの悲惨な犠牲こそ “3発目の核兵器使用” を踏み止まらせていることへの感謝と慰霊を忘れぬこと、をお話しいただきました。
いただいた貴重なお話を各聖が心に刻み、唱題の声をますます大きくしたのは勿論のこと、この慰霊を続けていくことが私たちの責務であることを再認識いたしました。
今回、お力添えを賜りました先輩各聖、ご遠方より駆けつけてくださいました全日青各聖、そして道中合掌し共に祈りを捧げてくださった皆様に心よりお礼申し上げます。
どうぞ8月9日は、ほんの少しお仕事の手を止めて合掌し、犠牲者の冥福と、立正安国世界平和をお祈りください。合掌
文:長崎日青会・森 光寛
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